iPhoneが起動しない原因は大きく4つに分けると判断が早くなります。まず「バッテリー劣化/完全放電」です。バッテリーが劣化していると、残量があるように見えて急に落ちたり、寒さで電圧が保てず起動できなかったりします。最近、充電の減りが早い、突然電源が落ちる、最大容量が80%前後、という状況があるならこの線が濃いです。対処は壁充電でしばらく放置し、復帰するか確認します。復帰しても再発する場合は、バッテリー交換の検討が現実的です。
次に「充電系のトラブル」です。ケーブル断線、アダプタ不良、充電口の接触不良、端子の汚れなどが該当します。対処は、別のケーブル・アダプタで試す、別のコンセントで試す、充電口を安全に確認する、です。ワイヤレス充電対応機種なら、MagSafeやQiで反応を見るのも切り分けに役立ちます(ただし“起動できない”状態だと反応が弱いこともあります)。
3つ目は「iOSの不具合(フリーズ、アップデート失敗、容量逼迫)」です。アップデート直後から不調、ストレージが常にギリギリ、アプリがよく落ちるなどの予兆があれば可能性があります。この場合、強制再起動で復帰することもありますが、リンゴループになったり、起動が進まなかったりする場合はPCを使った復旧が必要になることがあります。
最後が「物理故障(水没・落下・基板・画面)」です。水濡れ後に起動しない、落としてから無反応、異常な発熱、焦げ臭い、という場合は無理な通電が悪化要因になることがあります。濡れた可能性があるなら、まず充電は控え、電源操作も最小限にして、乾燥(常温・風通し)させた上で早めに修理相談が安全です。 このようにカテゴリ分けすると、やるべきことが整理できます。心当たり(直前の出来事)が最も強いヒントなので、「いつから」「直前に何をしたか」だけは思い出しておくと、復旧や修理がスムーズになります。