iPhoneが突然起動しない、電源が入らないときは、故障と決めつける前に“初動チェック”で復旧するケースが少なくありません。最初に確認したいのは「バッテリー切れ」と「充電できていない」可能性です。画面が真っ暗でも、単純に完全放電していることがあります。まずは純正またはMFi認証の充電ケーブルと信頼できる充電アダプタで、コンセント(壁)から充電します。PCのUSBポートは出力が弱い場合があり、復帰に時間がかかるため、最初は壁充電が無難です。目安としては最低15〜30分は挿しっぱなしにし、途中で抜き差しを繰り返さないようにします。完全放電時は、すぐにAppleロゴが出ないこともあります。
次に温度です。iPhoneは極端な低温・高温で電源が入らなくなることがあります。冬の屋外で冷え切った、夏の車内で熱くなった直後などは特に要注意です。冷え過ぎなら室内で常温に戻し、熱いならケースを外して風通しの良い場所で冷まします。冷却のために冷蔵庫に入れる、保冷剤を当てるなど急激な温度変化は結露の原因になるので避けてください。
そして外観チェックも侮れません。落下や水濡れの直後なら、内部故障の可能性があります。充電口に水分や異物がないか、ケーブルが奥まで刺さっているか、端子に埃が詰まっていないかを確認します。端子の掃除は、金属のピンなどで強引に突くと破損リスクがあるため、基本は柔らかいブラシやエアダスター程度に留めます。 この「充電」「温度」「外観」を抑えるだけで、意外と復旧することがあります。ここで変化がない場合は、次の段階として“強制再起動”などの応急処置に進みます。